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2013年

8月

07日

広島原爆の日に

昨日8月6日は、広島に原爆が落とされた日「広島原爆の日」でした。

その原爆の日にふさわしい映画を時間のない中縫うようにして見に行ってきました。

 

「ヒバクシャ〜世界の終わりに〜」

 

放射能の被害に遭うという事はどういう事なのか?

汚染された環境で人はどういう態度を取るのか?

汚染された環境を国はどう対処するのか?

汚染された農産物はどこに運ばれるのか?

 

劣化ウラン弾で汚染されたイラク、

最終的に日本に原爆を落とすことになったマンハッタン計画の中心的施設ハンフォード、

いまだ苦しむ人の多い広島、長崎。

 

その場所を例に取り、被曝の恐ろしさを淡々と語って行くドキュメンタリー映画。

これからの日本に何が起こりうるのか?

それを知るためにも非常に有意義な素晴らしい映画でした。

 

作られて10年経つものの、いまだ各地で上映会が開かれています。

一人でも多くの方に見て頂きたいと思います。

 
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2013年

4月

19日

シンカイグリーンマーケット04

次の日曜日4月21日、善光寺門前エリア6会場にて

「シンカイグリーンマーケット04」が開催される。

 

空き家となったシンカイ金物店に信州大学の学生、

シライシくん達が住みはじめて始まったイベントで、4回目を数える。

 

 

今回、会場の一つである「Book&Cafeひふみよ」にて出店させて頂くこととなった。

どうせやるなら楽しまにゃソンソン・・・ってな訳で、

酒器を販売しつつ、うつわによって味が変わる利き酒と称して

昼間っから呑んだくれようと思っている。

 

ひふみよの店主、今井さんは反原発デモの仲間でもある。

東京へも2回、国会議事堂を取り囲む大きなデモ、国会大包囲

にも一緒に参加した。

 

せっかくひふみよでやるならその場所でやる意義みたいなものを明確にしたい思いもあり、

今までとは違うかたちで販売しようと思っている。

 

今回販売するうつわにはすべて「No Nukes」の文字を刻印で入れた。

もちろん仕事の量は増える訳だが、あえて格安で販売する予定だ。

僕のものは多分どこで買っても割引はしないので

この価格で買えることはあまりないのではないか。

 

たびたびこのブログでも書いているが、

僕は原発なんぞこの世から無くなってほしいと思っている。

未来がないと感じているからだ。

しかしこれは僕の考え方であって、違う考え方の人も当然あるだろうと思ってもいる。

いわばうつわとともに僕の考え方を押し付ける訳だから

その押し付けに対しての価格という風に思って頂ければいいかと思う。

 

また、僕のうつわが多人数のお酒を呑む場で使われた場合

なにがしか、原発に関しての話題がそこに生まれるのではないか。

そのことを期待して、そういう場がたくさん持たれるように

と願っての価格と取って頂いてもいい。

 

原発はダメという意識を長く、そして広くつなげていくためには

きちんと生活の中に取り込むこと、日常から考える習慣を持つこと

が大事だと思っている。

僕は僕のうつわを買って頂くお客様の生活にわざわざトゲを刺す

ように「原発はイヤだ」という意識の種を蒔こうと思う。

 

 

当日限りの価格です。

当日に限り注文して頂いたものにも「No Nukes」の文字入りで

上記の価格適用します。

文字がいらないという方、定価にて別の日に、

または僕のものを取り扱ってくれているショップにて

お買い上げ頂けたらと思います。よろしくお願いいたします。

シンカイグリーンマーケット、見ようと思っている方、

また錫のうつわで利き酒してみたい方、会場でお会いしましょう。

 

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2013年

3月

12日

つたえる。

今年も3.11が過ぎました。

 

3年めにして何だか早くもその日が来たらちょっと思い出すイベント

みたいな空気がある気がしてなんかちょっとどうなんだろ?とか思ったりして・・・。

もちろん震災当事者は「忘れたい」「忘れなきゃ前に進めない」ということが

沢山あると思いますが、それは忘れたくとも忘れられない悲しみが大きすぎるからで

その方には思い出すどころか心の多くの部分を震災が占めている事でしょう。

 

その日、息子が遊びにきました。本息子、仮息子二人そろってまたまた自転車で。

息子ふたり参照のほど。)

こんなときだからあらたまって話しました。

震災の事、原発の事、そして原発の今後の事。

少し考えているようでした。

 

手元に鎌仲ひとみさんから直接買った、とてもわかりやすく読みやすい本

「鎌仲監督v.s福島大学1年生」があったので渡し、

これからこの事を身を守るすべとしてきちんと勉強するように伝えました。

 

僕自身も簡易ではあるが放射能測定器と安定ヨウ化剤を持っているし、

少なくともその場の息子二人よりは知識もあるので

気になる事があったら連絡し、なんでも聞くように、

また、地震があってあやしいとおもったときはなんとかして安定ヨウ化剤を

渡すから飲みなさいという事も伝えました。

 

何も考えなしにやった事だが、振り返ってみると僕自身が

「つたえる」という段階に来ているのかなとちょっと感じている。

 

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2013年

2月

12日

夜と霧

昨晩、久しぶりに借りてみた映画があまりに衝撃的だったので紹介します。

凄絶なシーンがありますのでダメだったらすぐに見るのをやめてください。

映画の題名は「夜と霧」。

ヴィクトール・フランクルの同名の大ベストセラーがありますが直接は関係ないようです。

そちらもずいぶん前に兄に勧められて読みましたが、素晴らしいのでお勧めしておきます。

 

アウシュビッツでなにが行われてきたか、

ナチスは人をどのように扱ってきたか。

人はここまで残酷になれるものなのか。

自分はこうならないと言い切れるか。

これからの世がこうならない保証はあるか。

 

そもそも先の災害において苦しんでいる人がたくさんいる中で、

今僕たちがそれを忘れて、もしくは目をつぶって安穏と暮らしているというこの状況、

それとこの映画に出てくる精神的な構造の違いはいったいどこなのだ?

で、自分にできる事はなんなのだ?

 

このDVDで映画を紹介するコメントが出てきます。

「世界中の人々がこれを見れば、戦争は起こらないだろう」

しかし、そう思わない僕はもっと残酷なのだろうか?

 

30分程の短い映画です。名作の欄にあると思います。

興味を持たれた方是非どうぞ。

 
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2012年

12月

19日

選挙総括

政治的な人間でない僕がデモなんかに参加してこうやってブログにも書いて公にしている以上、僕なりの今回の選挙を総括しなきゃならないとは思っている。思っているのだけれど混乱と脱力感で書き込んでは消しの繰り返し。これも書き出したはいいけれど最後まで辿り着けるのかどうか・・・。

 

で、自民党の圧勝である。

なんだろうか?これは?

こんな事誰が望んだのだろうか?

 

これって実際にどうなるんでしょう。

まず原発は推進されます。規制委員会も原子力ムラの一員ですので、「規制」にはならず、活断層など見つかってもそのまま進めちゃうかもしれません。核燃リサイクル計画は続行されるでしょうからカネ食い虫「もんじゅ」(全然発電してないのにいままで公にされたものだけでも1兆810億円かかっています。)も動かそうとするでしょう。

え?生活の中では変わらないって?いやいや、福島の人めちゃくちゃにされたじゃないですか。生活どころか人生変えられちゃいます。おまけにかかったお金電気料に反映するそうですので電気料金上がりますね。確実に。

 

TPPはすすめられますよね。もちろん。

よく言われるように農業はかなりのダメージになります。広大な農地が荒れ地になっていきますね。すでに一部の食品には知らないうちに入っていますが遺伝子組み換え食品が大量に入ってきます。農業に関係した人達や輸出入に関わらないたくさんの製造業の失業者がどっと出てきます。ホームレスとかも増えるんじゃないかなあ。そうなると治安も悪くなりますわなあ。

医療分野、それから医療保険分野にもTPPは適用されますので保険と医療費が跳ね上がりますね。医者と保険屋が儲かるかというとどうでしょう?ほとんどアメリカにもって行かれるんじゃないでしょうか?

もちろん経済界など押し進めたい人達にはメリットがあるそうですが、(その人達が自民党を支えているのですね。)日本は基本的に内需の国なので、持ってかれるものの方が多いです。

まだまだ、知材関係など問題が目白押しです。

 

そんで消費税は増税しますね。

最終地点は10%になるのか15%になるのか?

低所得者程痛手になります。増税分は社会保障にって言いますがTPPによって保障のかなりの部分が破壊されますのでこのお金も最終的にアメリカに流れて行くかなあ。

 

よく言われる、原発、TPP、増税の問題だけでもこんなに変わってしまいます。

 

でもこれ、すぐに変わる訳じゃありません。

自民党もすぐには手をつけないんじゃないでしょうか?

来夏に参議院の総選挙がありますから。

ここで単独過半数をとると完全勝利!独裁政権!!

あれよあれよと生活が激変する可能性があります。

 

いわば執行猶予付きなのです。

なんとか、なんとかして来夏の参議院選挙自民党を引きずりおろさなきゃ

とんでもない事が待ってる気がします。

 

今回、僕を絶望させたのは低い投票率です。

みんなあきらめてるんかな?

選挙で与党が変わると社会が変わると信じて民主党にゆだねたのに

自民党とおんなじことやっちゃったしなあ。

でもなんとか変えなきゃイケナイし望みは捨てちゃいけない。

 

2013の夏に向けて、ちゃんと国の事勉強しなきゃ。

 

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2012年

12月

14日

子どものために 原発ゼロに 投票しよう。

以前も書いたと思います。

毎週金曜夕方、長野駅前から市内を原発反対のデモ行進して回っているのです。

 

シュプレヒコールはその時々でさまざま。

「再稼働反対!」「原発いらない」

「柏崎動かすと長野が危ない!」

「原発のゴミは捨てる場所がない!」

「未来を守れ」「ふるさとを汚すな」

などなど・・・・。

 

衆議院議員総選挙を二日後に迎えた今日、

コールを一つに統一。

「子どものために! 原発ゼロに! 投票しよう!」

 

いまだ汚染地域から避難させられていない子供達

甲状腺に異常が見つかっている子供達

外で思いっきり遊ぶ事のできない子供達

今現在もそんな子供達がたくさんいます。

 

放射能汚染があったときは真っ先に被害にあってしまうのが

放射能感受性が高い子供達。

 

彼らは国の未来、国の希望。

僕らはこの国を先達から受け継ぎ、彼らにバトンを渡さなければならない。

彼らを足蹴にするような社会を作って未来はありえない。

 

かつて、国連の環境サミットにて12歳の少女 セヴァン・スズキはこう言った。

 

あなたがた大人にも知ってほしいんです。 

あなたがたもよい解決法なんてもっていないっていうことを。

オゾン層にあいた穴をどうやってふさぐのか、あなたは知らないでしょう。 

死んだ川にどうやってサケを呼びもどすのか、あなたは知らないでしょう。

絶滅した動物をどうやって生きかえらせるのか、あなたは知らないでしょう。 

そして、今や砂漠となってしまった場所に

どうやって森をよみがえらせるのかあなたは知らないでしょう。 

どうやって直すのかわからないものを、こわしつづけるのはもうやめてください。

 

 

もうそろそろ「便利」だけを追い求める生活とは決別しなければならない時期に

来ているんではないだろうか。

豊かさのベクトルを違う方向へ向ける決断をしなければいけないんではないだろうか?

強者の意向を反映する政治から

弱者の意向を反映できる政治にしなきゃいけないんではないだろうか?

子供達に胸を張ってバトンを渡すために。

 

明後日は衆議院議員総選挙。

 

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2012年

11月

09日

映画

2日連続で映画を見た。

 

 鎌仲ひとみ監督「内部被曝を生き抜く」

「ニッポンの嘘 報道写真家 福島菊次郎90歳」

 

おかしな日本を告発し続けるふたりである。

しかし、至極真っ当な事をやっているに過ぎないとも言える。

 

至極真っ当な事は覚悟がいるのだ。

 

これからの世の中を行きていくには、

その覚悟が必要になる気がしている。

 

お近くで見る機会がありましたらぜひ。

 
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2012年

10月

14日

染色体

下記の小出裕章講演会+アート展で出品させて頂いた作品はこちら。

 

「染色体」2002年制作

 

現場で写真を撮らなかったので、以前、松代で発表した写真を使っています。

レイアウトも違うし周囲の環境も違いますがとにかくこの作品。

 

HPにもありますが、今回用にコンセプトを一部書き足しました。

いわば反原発バージョン。

そちらと一緒にアップいたします。

 

 

染色体

 

 

人間は皆このような染色体を持っています。

その昔、これらヒト染色体を持つ事によって人は人となり、

いま、これらを親から受け継ぐ事によって私は私となっています。

 

生命そのものの始まりでもあるこのカタチはユーモラスでかつ力強く

生きていく事の強さや楽しさを示唆してくれているように感じます。

 

 

いま、放射能汚染によってこれが壊されています。

この染色体の中の情報が壊されています。

設計図を書き換えられては目的のものがちゃんとできないように

これが壊されると

人として、生命としてたくさんの不具合が出てきます。

 

 

20万年にわたる人間としての歴史のみならず

40億年にわたる生命の歴史に対しても

大きな被害を原子力事故はもたらしています。

 

 

 

 

 
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2012年

10月

14日

ヒーロー

僕にはヒーローといえる人が、3人いる。

いや、ホントはもっと居るかも知れない。

「あの人は?」何て言われると「そうだなあ。」何て言ってぐずぐずになってしまうかもしれない。

とにかく常に思い当たる人というとこの3人

 

アストル・ピアソラ

白川静

小出裕章

 

客観的にどうとかはいいのである。とにかくぼくにとっての。

共通するのは仕事に対するストイックさでしょうか。僕にないから憧れるのかもしれません。

 

先週日曜日、僕に取ってのヒーローにお会いした。

この中で現存する方は一人しかいらっしゃらないからその方。

体制に向かい続け、正しい事に対して一切のぶれを自分に許さない

反原発の象徴、小出裕章さん。

 

いざ、お会いしてみると何にも話せないもんですね。

ずっと心の中で「うわー!」とか思ってました。

小出裕章さんの講演会とアート展の同時開催だったのですが、

アート展に出品させて頂き、小出さんに講演会で作品の紹介までして頂きました。

頭の芯が熱ーくなった気がしました。

その作品についてはまた改めてページを設ける事にします。

 

ともあれ、会って握手をしてお話しして、名刺を交換した。

それだけで感激なんです。ヒーローですから。

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2012年

9月

27日

福島バッジプロジェクト

福島市の渡利地区、空間線量が高いと報じられたその場所に

カフェ&ギャラリー風と木(ふうとぼく)はある。

 

2005年だからもう7年も前になるのか。

その場所で展示をさせて頂いたのだ。

まだキャリアの浅い、海のものとも山のものとも知れない僕に

声をかけてくださり、この場所に作品を持ってやってきた。

 

泊まる場所を提供してくれ、おいしいごはんを食べさせてくれ、

たくさんの人達との出会いを作ってくれたこのカフェが

放射能に汚染されているという。

 

ずっと気にはなっていたのだが、ようやく会いに行けた。

家族は離ればなれになっているがみんな元気だということが聞けて

ホッとした。

また、いま福島が置かれている現状を聞いて辛くなった。

 

 

福島では、(いや、福島に限らず全国なのかもしれないが)

原発に反対だという意思をなかなか声に出して言えない状況があるという。

知事も議会も脱原発を唱えながらも、

実際には原発反対の声を出しづらいその空気感から脱却するため、

「福島バッジプロジェクト」を起こしているという。

 

 

僕も賛同し、カンパしてきた。

バッジも自分のぶんを含め賛同してくれる仲間につけてもらおうと

いただいてきた。

使われる先のわからないカンパより、こうやって意思を表明でき、

信頼できる人に預けるカンパのほうが僕の身の丈にあっていて

きもちいい。

よかったら貼付けてあるリンクから情報見てみてください。

 

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